大学生バックパッカーの東南アジア旅行記(カンボジア・アンコールワット編)

大学生バックパッカーの東南アジア旅行記(カンボジア・アンコールワット編))

〜・アンコールワット〜 2006年2月、3月

カンボジアは東南アジアで唯一ビザを事前に取得しなければならない国である。ベトナムの領事館へ行きビザの申請をした。申請料は30ドルくらいだが、それをなぜかベトナムドンで支払わなければならない。米ドルしか持っていなかったのでいちいち両替するのが面倒だったしレートもよく分からなくなっていた。だが申請してしばらくすると即日で発給された。

ホーチミンで知り合った女性と一緒にカンボジアへ入国、まずはカンボジアの首都・プノンペンに入った。

カンボジアは治安が悪い。プノンペンに来てすぐにわかった。東南アジアは初めての旅行者は治安が悪いから注意しなければならないとよく言われるが、ラオスはまったく問題ないとして、ベトナムやタイもそこまで治安が悪いとも思えない。むしろ日本人旅行者がいすぎて逆に安全ともいえる。人もそんなに悪くない。ベトナムは若干柄がわるいがそれはお国柄だろう。ちゃんと話せばいいやつだと分かる。

カンボジアの治安の悪さはタイやベトナムの比ではない。バンコクやホーチミンでは夜一人で歩いていてもなんの問題もなかったが、プノンペンを一人で歩いていると変な人からマリファナを売りつけられたりする。今までアジアを周っていて売春宿や両替や自分の経営している店に連れて行こうとしてくる人は沢山いたが、マリファナを売ってきた人は初めてだった。ドラッグがこんなに自然に売買されているのは衝撃だった。

今までの人生の中で色んな国を周ってきたし、東南アジアに来てから20日以上経過している。ある程度旅というものがどういうことかある程度は分かってきたつもりだったが、こんなに治安の悪い国ははじめてだった。本気で夜歩いたら知らない人に拉致されそうな感じもした。

プノンペンからさらに東へいくとシェムリアップという街がある。あの有名なアンコールワット・アンコールトムがある街である。

アンコール遺跡群は世界有数の観光地であり、世界史にも出てくるボロブドゥールと並ぶ世界最大のヒンズー教の遺跡である。そもそもカンボジアは世界の中でも有数の貧国であるが、そのカンボジアという国のおもな収入源がこのアンコール遺跡群の入園料となっている。

この遺跡群を周るにはバイクを借りるか、トゥクトゥクをチャーターするしかない。そして入園料が3日で40ドルである。ビザ代とあわせて70ドル。カンボジアの一日の滞在費が大体3ドルから5ドルくらいである。それに比べるとありえないくらい高い。やはりカンボジア政府自体が世界中からの旅行者からぼったくっているのだろう。

トゥクトゥクを借り切って3日かけてアンコール遺跡群を見まくった。地球の歩き方に掲載されている遺跡群を出来る限り見て周ろうと思った。

アンコールワット

アンコールワット

アンコールワット

アンコールワット

見て周ったけれど思ったほど感じるものはなかった。今までにタージマハルやガンジス河やイマーム広場、パルミラ遺跡、ピラミッドなどなど数々の世界遺産を見てきて、衝撃を受けてきたからだろうか、正直、「こんなものか」と思わざるを得なかった。

確かにすごい。遺跡としてみていて面白い。アンコールワットから見る朝日は感動的だったし、気球に乗って空から見るアンコールワットは爽快だ。だけれども、そこまでのものなのか?会う旅行者やガイドブックにアンコールワットは絶対に感動すると言っていたので期待しすぎていたのだろうか?すごいのはわかるがまぁ普通にすごいなっていう感じで終ってしまった。カンボジアに来る前はかなり期待していただけに残念だった。

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