大学生バックパッカーの東南アジア旅行記(ミャンマー編)

大学生バックパッカーの東南アジア旅行記(ミャンマー編)

〜・ミャンマー陸路入国〜 2006年2月、3月

カンボジアからタイへ向かった。バスに乗っているとカンボジアでは道が悪くバスが常に揺れていたのにタイ国境を越えると急に道がよくなる。二つの国の経済の格差を感じる。

これでタイ・ラオス・ベトナム・カンボジアと東南アジアを一周したことになる。残り5日でマレーシアに戻って帰国だ。帰国か・・もう2ヶ月も外国にいる。こんな経験初めて。日本に帰るのがちょっとだけ楽しみだな。

バンコクで何もせずにゆっくりしようと思ったがもう一つだけ東南アジアで行きたい国があった。ミャンマーである。

ミャンマーに行きたい理由は特になかったけれどこれまで東南アジアの国を周ってきていまひとつ満足できなかった。ミャンマーに行けばまた新しいものが見えるかもしれない。そして一つでも多くの国へ行ってみたいという思いが強かった。

ミャンマーはバックパッカーにとって鬼門である。ミャンマーはアジアの中で唯一陸路での通りぬけが出来ない国、本来なら中国からベトナム・ラオスを渡り、タイに来て本来ならミャンマー、バングラデシュを抜けてインドにいけるはずが、政治的な影響なのか理由は分からないがミャンマーは入った国境以外の所から出国することが禁じられているのである。

これによってバックパッカー達は仕方なくバンコクからインド行きの飛行機のチケットを買う。陸路で旅をしたい人にとってもここだけはどうしようもない。

ただ、陸路での入国自体が禁じられているわけではない、東のメーソート、南のラノーン、北のメーサーイの3つの国境が開かれている。とりあえずバンコクから一番近いメーソートへ向かった。

タイを出国し、ミャンマーの入国審査のときにパスポートを預けた。パスポートと引き換えに入国許可証をもらい入国、このままミャンマーの奥に入り込んでもパスポートがないので出国ができないということになっている。

ミャンマー側のミャワディという街は今までに見たどの国のどの街よりも未開の地であった。表面部分は街であっても少し奥の方へ行くと家族がよりそって畑で野菜を作りそれをそのまま食べているような自給自足生活をしているように見えた。市場に行ってもハエがすごい。このハエのなか誰も気にせずにすごしている。まるで戦後の日本みたいだ。今の日本と比べたら不衛生で経済的には恵まれていないかもしれないが、この国の人たちの笑顔は素敵でとても幸せそうに見える。家族がよりそってみんなで仲良く暮らしている。たとえお金がなくてもそれが一番人として幸せなのかなとも思う。バンコクからくると都会と田舎の差に目がつく。バンコクは都会だ。何でもある。ものにあふれている。比べてミャンマーやラオスは何もない。その何もなさに癒される。パゴダも綺麗で人の笑顔も素朴で素敵。東南アジアの中で一番来てよかったと思った国だった。

ここでもゆっくりしたかったが、時間がすでになくなっていた。すぐにタイ側に戻りそのままピサヌロークを経由してバンコクに戻った。

エージェンシーでクアラルンプール行きのバスのチケットを取った。明日の夜にはカオサンを出て、次の日にはクアラルンプールだ。これですべての旅行日程が終る。出発してから2ヶ月か・・・長かったな。

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