〜・バックパッカーの聖地・カオサン通り〜 2006年2月、3月ローマからストップオーバー地点のクアラルンプールへ到着した。今回の旅行はヨーロッパ1ヶ月と東南アジア1ヶ月、かなりの長期旅行だ。それにしてもマレーシアは暑い、いきなり南国に来たのでまだ体が気温の変化に慣れていない感じがする。 地球の歩き方を見るとどうやらマレーシアにはエアアジアという超格安航空券がありバンコクまで1万円以下でいけるようだ。が、クアラルンプールの空港で色々と聞いてみたが結局エアアジアのオフィスを見つけることが出来ず、1万5千円くらいでバンコクまで飛んだ。 バンコクの噂は中東にいたときやヨーロッパ旅行をしていたときから聞いていた。バンコクといえばなんといってもカオサン通りである。カオサン通りはバックパッカーのたまり場、世界中のバックパッカーがここに集まり、情報交換をしたり、次の目的地を決めるためにここに滞在している。日本人もまずは中国からここを目指しインドへ飛んでいく人・ネットや宿にある日本語の漫画ばかり読んで沈没する人間がいるという噂を聞いていた。 ヨーロッパでは日本人はおろか人と話をすること自体ほとんどなかった。ミュンヘンとローマ・フィレンツェで少し話した以外はずっと一人ですごしていた。冬のヨーロッパは赴きはあるもののやはり少し寂しい感じがする。その分、タイに来て中東のときみたいに、日本人と沢山話して仲良くなろうと考えていた。 空港から30分ほどバスにのりカオサン通りへたどり着いた。それにしても暑い。あのヨーロッパでの寒さが嘘のように一日中熱帯である。服装も分厚いジャケットにマフラー・毛糸の帽子を被っていたけれど、すべて脱いでTシャツに着替え、動きやすいタイパンツを買って文字通り旅人のような服装にした。それにしても荷物が重い。日本へ宅急便で送れるみたいた。後で郵便局へ行って送ろう。 とりあえず日本人と仲良くなろうとおもってドミトリーへ向かった。ヨーロッパから来ると物価がものすごく安く感じる。今まで一日何千円単位で過ごしていたのにここでは一日の滞在費が何百円単位になる。 ドミトリーの宿を探したがどこも一杯だった。さすがカオサン通り、バックパッカーが沢山いるのだろう。ヨーロッパではドミトリーに一人なんてことも頻繁にあったしそもそも旅行者自体ほとんどいなかった。それに比べると格段の違いだ。 とりあえず、宿をなんとか確保し、シングルに泊まった。シングルだが部屋は狭くベッドも汚かった。こういう旅という感覚がヨーロッパにはなかったからただの旅行とは違う「旅」という感じがしてきた。宿に泊まっている人たちと早速仲良くなった。ご飯を食べ、どうでもいいことを話し、夜の街へ出かけた。 カオサン通りにはなんでもある。焼きそばの屋台、旅行代理店、マクドナルド、セブンイレブン、インターネットカフェ、ちょっと高級な飲み屋、などなどバックパッカーに必要なものはすべてそろっている。さすがバックパッカーの聖地だ。 夜になると現地人とバックパッカー達が騒ぎ始め、祭りのようになる。毎日が祭りだ。この空間は今までにない新しい旅の形だった。みんながお酒を飲み、わいわいと座りながら話、そしていつの間にか知らない人たちとも仲良くなっている。なんてすごい世界なんだろう。 夜店でさらに女性二人組みと知り合った。そして次の日になり、みんなでプーケットへ行くことになった。基本的に一人旅を楽しみたいという思いもあり、日程的にもきつかったけれど日本人と遊ぶのも悪くないな、ずっと一人だったし。 TOP NEXT |