大学生バックパッカーの東南アジア旅行記(プーケット編)

大学生バックパッカーの東南アジア旅行記(プーケット編)

〜・ストレスの溜まるリゾート地〜 2006年2月、3月

プーケットと言えばスマトラ沖地震での被害のイメージしかなかったが、今は復興して、リゾート地になっているらしい。

昨日の夜、カオサン通りで知り合った女性2人組みとマクドナルドで、待ち合わせた。これで男4人・女2人、完全なるあいのり状態である。

バンコクの中央駅へ行って列車にのった。ヨーロッパの鉄道と比べると人が多い、っていうよりも人が多すぎてゴミゴミとしている。どちらかというとインドの列車に似ている。ここはアジアなんだなって思う。

なぜか、フクちゃんという人間も一緒に来た。フクちゃんはバンコクに何年も住んでいる所謂、外こもりと呼ばれる人種だ。バンコクは物価も安く人も楽しい。日本での生活に馴染めない人たちがここに来てなにもせずに沈没していることを外こもりといい、日本で小さな社会問題になっているということらしい。当然海外にはビザなしでは3ヶ月しか滞在できないのだが、ミャンマーやラオスに行って戻ってくることでまた3ヶ月滞在ができる。 これを繰り返せば、何ヶ月でも何年でもタイに滞在している人が多いみたいだ。 そしてこの人はなんかちょっと頭もおかしい感じがする。自分も人のことは言えないが日本に馴染めないのも分かる気がする。

到着するのは明日のお昼くらいみたいだ。今が夜8時くらいだから大体17~8時間くらいだが一人ではないしそんなに暇をすることもないだろう。同じタイを旅行している日本人同士、色々と話すことはある・・・・と思っていたがだんだんと会話はなくなりそれぞれが個人行動をしていた。ちょっと寂しかった。フクちゃんはラノーンで途中下車した。ただミャンマーに入って再入国したかっただけらしい。いまいち彼の考えていることはよく分からない。

朝起きて、窓から風景を眺めた。走っている列車から眺める田園風景に朝日が昇ろうとしている。今までに見たことがないくらいに広大な自然だ。素晴らしい。素晴らしい・・が実際パルミラで見た夕日ほどではないなと思いながら変に冷めていた。っていうか何でプーケットに来てるんだろう?もう戻れないのかな?とか思い始めてた。

プーケット到着に到着し、あまり人がいないカロンビーチへ行った。もう一つのパタンビーチは外国人に人気のビーチらしく人もゴミゴミとしていて、クラブやバーなどが並んでいる。自分には一生縁のないところだと思う。ここに何日もいるなんて耐えられない。

まぁ、これはこれで楽しもうと思い、海の上を走るバイクやバナナボート、パラシュートなどで遊んだりしていた。夜はタイカレーを食べたりクラブに行ったりした。それなりに楽しかった。楽しかったが・お金がかかる・・・実際ヨーロッパにいたときよりもつかっているんじゃないか?せっかく物価の安い国へ来たのに。こんなリゾート地で楽しむことになんの価値も見出せない。案の定、帰りたくなってきた。

途中で一人帰ると言い出した。彼も同じ気持ちだったのかもしれない。彼がいなくなるとだんだんと自分も馴染めなくなってきた。一人で誰も客がいないバーに行って酒を飲んでお姉ちゃんと話したりしていた。そしたら彼女らもオカマだった。

・・・・段々とストレスが溜まってきた。子供みたいにわがままになってきた。もう帰りたいし一人でいたい。俺の自由を奪わないで欲しい。っていうか何をやっているんだろう?こんなことをするために東南アジアへ来たのだろうか?そもそも旅は一人で日本の現実から逃れるためにやっていること。こんなチャラチャラして遊ぶために海外に来たわけじゃない。

それでも我慢して彼女らが満足するまでプーケットにいた。そしてものすごくストレスがたまった嫌な気分のまま、バンコクへ戻った。

TOP      NEXT

inserted by FC2 system