大学生バックパッカーのフィリピン旅行記

大学生バックパッカーのフィリピン旅行記

〜さらばマニラ!〜 2003年3月

マニラの安宿に戻った。オーナーはごく普通に「おーどこに行ってたんだ。」という感じだった。ホームステイに行く前に正露丸を宿に忘れていたらしく、この正露丸を取っておいてくれた。

テレビで臨時ニュースをやっていた。どうやらアメリカとイラクとの戦争が開戦されたようだ。

テロが起きるのではないかと心配して宿のオーナーに聞いてみたがそんな心配は一切しなくていいということを言っていた。むしろなんでそんな心配するんだ?といった感じだった。なんとなく安心した。

この宿での暮らしはホームステイとは違うよさがあった。決してアットホームなわけではなくむしろ少し冷たい感じだが日本人の来客を歓迎しているようにも思えた。オーナーは表面的に優しくしてくれるわけではないがぶっきらぼうに色々と教えてくれたり話をしてくれたりする。

2,3日、ホームステイする前と同じように街をふらふらしては外の屋台でアジア風のご飯を食べ、宿のスタッフと話をして、ボーっとして過ごした。

気がついたら日本帰国日前日になっていた。チケットを見るとリコンファームということをしなければいけないと書かれている。リコンファームをするために宿の電話を借りて、航空会社に電話をしてみるができたのかできなかったのかわからない。

ちゃんと帰れるのか不安になった。このお金がほとんどない状態で帰れなかったら死ぬしかないと思った。

航空会社のオフィスに行って確認しようと思い、そのままタクシーに乗って空港へ向かった。

「帰れますように、帰れますように、帰れますように、、、、、」
帰ることだけで頭の中が一杯になった。



空港にたどり着き、オフィスで確認を取ったところ、どうやらリコンファームしなくてもこのチケットで帰れるみたいだ。

よかったぁーと思ったが、、、、

出発時間は明日の15時・・・今は午前10時。もう、宿代もマニラに戻るお金もない。。。。















・・・・・・・空港でひたすら待った。時には座り、時には寝て、時にはぶらぶらしながら、最後に残ったなけなしのお金で食べ物を買い、なぜか道行く人に食べ物を恵んでもらいながら(号泣)30時間ただひたすらに待ち続けた。















時は流れ、翌日の15時になった。行きのときとは全く違う意味で飛行機にのるのが楽しみでしょうがなかった。やっと日本に帰れる。やったーやったーやったー!!!!!!!

・・・・でも、考えてみると、辛かったけど沢山のいい思い出をもらった気がする。なんか切ない。子供のときに夏休みが終る感じににてる。また海外旅行したいかも。

フィリピン編 完

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