大学生バックパッカーの中東旅行記(シリア/パルミラ編)

大学生バックパッカーの中東旅行記(シリア/パルミラ編)

〜・シリア・パルミラ遺跡の夕日・・プライスレス〜 2005年8月

シリアに入国。レバノンから入国したときは、そのまま首都ダマスカスにいくのが一般的のようだが、北にあるハマかホムスという街に魅力を感じた。どちらか悩んだ結果ホムスに行くことに決めた。

シリアはレバノンよりもアラブのイメージが強い感じがする。街にはトルコ帽を被った男やチャードルを着た女が目に付き、アザーンが鳴りモスクではイスラムの礼拝をしている。 イランのような、イスラムの国なのだと改めて認識をした。

シリアはレバノンよりも物価が安かった。レバノンは中東の中では物価が高く思っていたより予算を使ってたのでシリアに来て一安心だった。もともと食事はそんなにこだわらないが、シュワルマという中東によくあるケバブをホブズというナンのようなパンにまいて食べるファーストフードは安かったのでよく食べた。安い割りに、本当に美味しかった。

ホムスからパルミラに移動した。パルミラはバールベックと同じく街がパルミラ遺跡という大きい遺跡がある街。
パルミラの宿に着くとドミトリーの部屋に何人か日本人バックパッカーがいた、こんな中東地域に日本人がいることが驚きだった。バックパッカーの人たちと一緒にツアーでパルミラ遺跡を見に行った。

パルミラ遺跡

パルミラ遺跡

パルミラ遺跡

砂漠の中の滅びた城と城下町。バールベックは神殿のみという印象だったけれど、パルミラは街全体が滅びたという印象を受ける。規模が全然違う、ここが健在だったとき、ローマ?アラビア?なのかはわからないが、多くの人が行き来をしていった活気ある街だったのだろうと想像すると胸がわくわくした。

アラブ砦という遺跡全体を見渡せるところへジープで登っていった。ここから見る夕日は素晴らしかった。こんな絶景が世の中にあるんだなと本気で思った。息を飲む絶景、夕日がどんどん沈んでいくこの景色を一生忘れないようにしようと思った。

一緒にいたバックパッカーの人たちが冗談で「この夕日・・・プライスレス」と言っていた。本当にそう、この夕日はいくらお金をだしても買えない。テレビや写真ではこの夕日の素晴らしさは伝わらない。自分で意思を持って自分でここに来て自分で見ようとしなければいくらお金をだしてもこの夕日は見ることはできない。中東に来て良かったと本気で思った。本当に幸せだった。

パルミラ遺跡の夕日

パルミラ遺跡


翌日、新しい日本人がドミトリーの部屋に女性が来た。話をしているうちに一緒に旅行しようということになった。朝、昼は暑い。日差しが強く外を歩き回ってもしょうがない。中にいてもしょうがないので現地の子供と一緒にサッカーをした。子供達の目が異常なまでに輝いている。はだしでサッカーボールを蹴る彼らを見て、自分も頑張らなきゃだなって思った。何を頑張るのか全然分からないんだけど純粋さというか自分が大人になるにつれて失っていたものを思い出した気がした。

夕方になり、彼女と一緒に、昨日と同じように夕日を見て、パルミラ遺跡を見てまわると、ベドウィンと思われる遊牧民族の家族と出会い、外で話をした。彼らは一切の英語が 話せなかった。でも、どんな形でもコミュニケーションは取れるものだ。しばらくの間子供と一緒に遊んでいた。

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