大学生バックパッカーのトルコ旅行記(イスタンブール編)

大学生バックパッカーのトルコ旅行記(イスタンブール編)

〜イスタンブール〜 2005年1月

イスタンブールはヨーロッパとアジアの交易点。東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルの顔もあり、その後のオスマントルコの支配によるイスラム国家としての顔もある。

トルコのモスクはイランのモスクとは全然違う。スレイマンモスクやブルーモスクを見ても、イランのように鮮やかな飴色ではなく形もひらべったくなっている。中は他のモスクのように下に絨毯が敷かれているが、窓にはステンドグラスがある。そして、アヤソフィアはモスクであるにもかかわらず、中にはイエス・キリストの絵があった。完全に宗教が調和している。

アヤソフィア
アヤソフィア

ブルーモスク
ブルーモスク

ブルーモスクのステンドグラス
ブルーモスクのステンドグラス

ボスポラス海峡を渡ってヨーロッパ側からアジア側に行ってみたが、何もなかった。ヨーロッパ側は歴史的な重みや派手な印象を受けたが、アジア側は全く観光地化されておらず同じ国かと思うほど素朴だった。イスタンブールはトルコの一部でしかない。むしろ大部分を占めているアジア側のトルコに興味がわいた。この旅行では時間がないからいけないけれどもし、時間があったらアジア側のトルコへ行ってみたくなった。

ブルーモスク・ドルマバフチェ宮殿・トプカプ宮殿・アヤソフィア、、、。ヨーロッパ側は完全に観光地となっていて、歴史的な建物が多い。どれを見ても世界史でならったようなものばかり。

イスタンブールの人たちもヨーロッパ人なのかアジア人なのかわからなくなる。イランと違って厳格なイスラム教国家ではないトルコ、しかもその中の地理的にも経済的にもヨーロッパに近いイスタンブール、若い人はアメリカ的なファッションをしていて携帯電話を持ち、バーでお酒を飲んでいるいる。同じイスラム国家であるにもかかわらずイランとは正反対だ。

グランドバザールやガラタ橋には大勢の人がいて賑わっている。グランドバザールではトルコの絨毯や金細工・銀細工が所狭しと並んでいてお店の人は元気に話しかけてくる。時々日本語で話しかけてくる人もいるが、インドほどではないにしろ、トルコは治安が悪い、前章でホモに襲われかけてることから、少しだけ警戒心をもって行動した。

宿のオーナーとも喧嘩した。理由は分からないが「トルコ人を信じられないのならトルコに来るな!」とまで言われた。トルコ人はイラン人に比べて荒っぽい。

逆にロカンタ(トルコの食堂)でご飯を食べている時におばちゃんが優しくしてくれたり現地の学生が何の用もなく純粋に外国人と話したくて話しかけてきたりと優しい人も多かった。

景色も最高だった。ガラタ橋から真っ直ぐ行ったところにあるガラタ塔から見る景色は綺麗だった。ここからボスポラス海峡をはさんでアジア側が見える。日差しが差し込んできて風が吹いて心地よかった。

イスタンブールの風景
ガラタ塔

イスタンブールはイランとは全然違うよさがあった。アジアなんだけれどもヨーロッパ。なんていっていいか分からないけれど、この調和は本当に素敵だった。インド・イラン・トルコ、、次は必ずヨーロッパだ。

・・と意気込みながらも日本に帰国したが、帰りの飛行機の中の時差で誕生日を迎え、帰国したその日に授業に行き、次の日が結構大事なテスト・・・テスト終ったらこのまま就活しなきゃ。。。と旅行の余韻もないまま現実に引き戻されるのであった(泣)

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