大学生バックパッカーのインド旅行記(バナーラス編)

大学生バックパッカーのインド旅行記(バナーラス編)

〜ガンガーの朝日と人間不信〜 2004年9月

夜明け前、怪しいインド人に起こされた。

「おーい、起きろ、ガンガーを見に行くんだろ!」

眠い目をこすってリクシャーに乗ってガンガーに向かった。かなり疑っていたけどこいつは本当にガンガーのツアーをやっているようだった。

イタリア人の女の子と一緒にガンガーのガート(船着場)から小船に乗った。

ガンガーから見るバナーラスの街はすごかった。朝日が昇るこの河で一日が始まる。人々はこの河で沐浴をして洗濯物をして歯を磨いている。「こんな汚い河で」とも思ったけど現地の人にとっては神様であると同時に生活の一部なのだと思った。

朝日が昇ってくる。とても綺麗だ。人々も活動し始める。一日が始まる。インドの一日が、このカオスの街の一日が、、、

ガンジス河

ガンジス河

ガンジス河

宿に帰り色々と考えた結果宿を出ることにした。怪しいインド人はツアーを組ませようとしてきたけどとりあえず一人で歩き回って、街を見てまわりたかった。

歩いていると色んなインド人が話しかけてくる。「ハロージャパニー」「ヘイ!フレンド!!」「チャイ飲むか?」「シルクはいらないか?」「マリファナマリファナ??」などなど、話しかけてくる内容は実に多彩だ。フィリピンでもこんなことがあったけどあれよりも話しかけてくる人数も迫力も全然上だ。

誰かと話してみたかった。一人で寂しかったのかもしれない。とりあえず話をしていたら「俺の店のシルクを見に来いよ」という話になった。「買わないけど大丈夫?」って聞くと、 「いいよ、いいよ、見るだけ!!俺らは友達じゃないか?」といわれたので安心してインド人の店に行った。











・・・・・が











・・・・・結論から言うと







・・・・監禁された(泣)

店に入ると、いきなりインド人の態度が変わった。急に表情が険しくなり品物を薦めてくる。買わないというと怒ったような感じになりさらに強く勧めてくる。安い、クオリティが高い。そんなことをずーっと言い続けている。要らないって行っても「なんでだ?」「いくらなら買うんだ?」と聞いてくる。さっきのフレンドリーな感じはどこへいったんだ?店の中には別のインド人もいてドアを閉めて見張っている。逃げられない。どうしよう。

しょうがないからシルクを買った。多分相場よりかなり高く売りつけられているんだろうな・・・・

夜、街を歩いているとまた知らないインド人に声をかけられた。「何がしたい?」「僕がガイドをしてあげるよ!」「僕らは友達だからお金なんていらないよ!!」と言われ懲りずににガイドをしてもらうと最後に人間が変わったようになってお金を請求してくる・・・

人間が信じられなくなった。人間不信になった。何を信じればいいだろ?っていうかフィリピンでもこんなこと思わなかったっけ?

何回も騙されて段々と分かってきた。

こいつらにだまされたらダメなんだ。インド人はみんな嘘をついて日本人のお金を取ってくるんだと肌で感じ、身を持って知った。もう、インド人は信じない。インド人を信じると必ず後で怖い目に会う。

強くなろう。

インドに来て3日目。もはや彼女と別れたとか、死ぬとか生きるとかどうでも良くなっていた

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