大学生バックパッカーのインド旅行記

大学生バックパッカーのインド旅行記

〜バラーナシーへ〜 2004年9月

デリーの空港に到着した。

なぜインドに来たのだろう?インドには何か哲学的なものがある気がする。ここにくれば答えが見つかるかもしれない。死ぬって何なんだろう?生きるってなんなんだろう?自分には生きている価値があるのだろうか?そもそもなんで生きなければならないのだろう?そんな大きな大きな疑問をこのインドという国は教えてくれる気がする。だからインドに来たのか?わからない。

インドにはガンジス河という河があるらしい。ガンジス河は死を祭る河・・・・インド人は死ぬとこの河の側で死体を焼かれ、この河に灰となって流されるという。地球の歩き方を見るとどうやらガンジス河はバナーラスという街で見れるようだ。

「ここで死ぬのも悪くないな。」・・・そう思った。何もかも考えすぎていて疲れてた。とりあえず行ってみよう。そしてそれから決めよう。生きるか・死ぬか。

飛行機のチケットは一週間FIX。デリーから電車で行くと何日もかかると地球の歩き方に書いてある。普通に往復していたのでは帰りに間に合わない。どうしようか少しだけ考えて最初にガンジス河に行くことにした。そこから電車を乗り継いでアーグラーというタージマハルの街へ行き、デリーに帰ってくるという予定を立てた。生きるか死ぬかと考えているのに帰りのことだけはしっかり考えていた。やっぱり死ぬ気はないのか?ただ、死にたいと思うことで楽になろうとしているのか?自分でも答えが見つからない。インドなら教えてくれるはず。

国内線のチケットを買った。空港では英語が通じた。インド人は確かみんな英語が話せるとどこかで聞いたことがある。

飛行機で数十分、ガンジス河のある街バナーラスに到着した。このガンジス河のほとりのインドの聖と俗が入り混じるこの街で、僕は人生最強最大最悪の衝撃を受けるのであった。

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