大学生バックパッカーのインド旅行記

大学生バックパッカーのインド旅行記

〜僕がインドに行った理由〜 2004年9月

アメリカ旅行から帰ってきた日、彼女と吉祥寺の駅で再開した。

彼女「おかえり」
俺「ただいま」
彼女「ずっと待ってたんだよ、会いたかった」
俺「俺もだよ」

そんなこんなで駅で普通に会話をしていたが彼女の様子はあきらかにおかしかった。キスをしようとしてもさりげなくかわされ、 会話もどこかよそよそしい、なによりも目をあわせようとしない。

気にはなっていたがとりあえずその場では何も言わず帰ってからメールをした。

・・・・・・返事が返ってこない。旅行する前ははすぐに返ってきたのに。

電話をしてみた。

俺「何か様子がおかしくないか?何かあったのか?」
彼女「・・・・・・・・」
俺「何か言えよ。何も言わないと分からないだろ」
彼女「・・・・・・」
彼女「・・・・・・」
俺「別れたいのか?」
彼女「・・・・・・・うん、しばらく距離をおきたい・・・・ごめんね」
俺「・・・・・・・」
俺「・・・・・・・」
俺「・・・・・・分かった。」

一言そう言って電話を切った。涙は出なかった。あまりにも辛いことがあると人は涙も出なくなるということを知った。

新学期が始まった。大学3年生になり、キャンパスも変わり桜の季節だ。去年彼女と知り合った昔のキャンパスへは怖くて戻れない。 絶望的な毎日だった。新学期が始まっても、履修届けだけだして、学校にはほとんどいかなかった。 バイトをしないと生活できないのでとりあえずパチンコ屋でバイトを始めた。そして自分もパチンコをして、 なぜか哲学的な本を読み出してた。目の焦点は常に合わず、毎日泣いて、自分なんて死んだ方がいいのかなって思って、、、、、 目の前のすべてが絶望に変わって、友達ともうまく話せず、なにもかもがうまく行かないように見えて、ただただ死にたいってずっと思ってた。死にたいと周りに言ってた。いや、言う友達も少なかった。彼女ばっかりに目がいっていたため、友達がほとんど自分から去っていた。生きてる意味はないと悟った。

インドに行こうと思った。理由はわからない。ただ、インドに行ってから死んでも遅くないと思った。インドで死ぬのも悪くないって思った。

そして、インドに旅立った・・。

彼女を忘れるために、、、そして、死とは、人生とは何かを考えるために。

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