大学生バックパッカーの東ヨーロッパ旅行記(セルビア・マケドニア・ボスニア編)

東ヨーロッパ旅行記(セルビア・マケドニア・ボスニア編)

〜ザ・荒廃・セルビアとマケドニアとボスニア〜 2006年1、2月

ソフィアからバスに乗りマケドニアの首都・スコピエに着いた。今までもポーランド・スロバキア・ハンガリー・ルーマニア・ブルガリアとかなりマニアックな国々を通ってきたけど、これらの国は今までの人生で一回くらいは聞いたことがある名前だった。けれどマケドニアという名前は今まで生きてきた22年間の人生で聞いたことも発したこともない。ファイヤーエムブレムというゲームの中でミネルバとマリアとミシェイルがでてくる、ドラゴンの国のマケドニアしか知らない。

地球の歩き方を見た感じではマケドニアは旧ユーゴスラビアのうちの一つらしい、「7つの隣国、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字により構成される1つの国」みたいなことが国連の本に書いてあったのを覚えている。ユーゴスラビアは自分が子供のころにはまだ戦争をしていた国だ。戦争・・日本が戦争を終えたのは何十年も昔のこと、巷で言われている、イラクやアフガニスタンなどはテレビで見ることしかできないから実感がわかない。生まれて初めて「最近まで戦争をしていた国」を見ているんだなって思った。怖かった。

ポーランドらへんから気持ちがどんどん沈んでる。ここで死ぬんじゃないだろうか?とかテロが起きて誘拐されるんじゃないだろうか?とか根拠のない不安が自分の中に押し寄せてくる。

辺りは雪が降っている。寒いし暗いし、、、、早くでようと思ってその日の夜行列車に乗った。地球の歩き方を見ると「これらの国々は電車の移動はお勧めしない。山賊がでる恐れがあるので十分注意して欲しい」みたいなことが書いてあってさらに怖くなった。なんかもう嫌だ、何しに来たかわからなくなってきた。とりあえず寝てセルビア・モンテネグロ首都ベオグラードに着くのを待った。あまりにも不安になりすぎてたので、安心して寝るために列車の中で別料金を払って寝台のベッドをとった。





朝になり、ベオグラードに到着した。旧ユーゴスラビアの首都だからか、街は大きかった。そしてスコピエよりは治安がよさそうに見えた。若い子供達がビニール袋でシンナーを吸っていたりなどはあったけど、こんなのはブルガリアでもマケドニアでも見てたし、そこまで気にならなくなっていた。街にはセルビア正教の教会や普通のヨーロッパのマーケットのようなものなどがあって、それなりに発展している。ドナウ川に沿った形で公園などがあり、ポーランドやチェコとはまた違った東欧の雰囲気をかもし出していて、東欧のような西欧のような、、、、今までに見たことがないヨーロッパという感じだった。

ベオグラードの建物

セルビアモンテネグロという国も今までの人生で聞いたことがない。地球の歩き方にはセルビアとモンテネグロの連合国家と書いてあるが、そもそも連合国家ってなんだろう??(ちなみにこの旅行の後、2006年に連合国家解消され、セルビアとモンテネグロという2つの国が誕生します)





バスに乗ってボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボに向かった。本当はこのままクロアチアに行ってそのままイタリアに入りたかった。怖かったし、寒かったし、早く暖かくて安心できる場所に行きたかった。でも、もうちょっとこの怖さを味わっておきたいと思った。おそらく、イタリアは一生のうちに行こうと思えば何度でもいける。楽しいだろうし、安心できるだろうと思う。でも、ボスニア・ヘルツェゴビナとかセルビアモンテネグロとかマケドニアとか、、この機会を逃したらこんな怖くて訳の分からない国々を旅行することなど一生ない。今しかチャンスはない。 自分でもおかしいことを考えているというのはわかっているけれど、、、こんなの絶対に嫌だけど、それでもこういう経験を求めてしまう。自分はそういう人間なんだとわかっていた。 そして、もうちょっとやってみようと思った。

バスはサラエボに到着した。サラエボといえば第一次世界大戦の発端、オーストリアの皇子がセルビア人に暗殺された、いわゆるサラエボ事件の舞台である。

サラエボ事件現場
サラエボ事件現場

ユーゴスラビア紛争でなくなった人々のお墓
ユーゴスラビア紛争でなくなった人々のお墓

サラエボにはセルビア正教・キリスト教・イスラム教、3つの宗教の人々が暮らしている。部外者から見ても明らかに雰囲気は悪かった。各宗教ごとにエリアが分かれていて、イスラム教徒のエリアにはチャードルを被った女性が買い物をしていて、キリスト教やセルビア正教のエリアは普通のヨーロッパの街並みのように発展していて、同じ街なのに違う国に来ているようだった。エルサレムもユダヤとイスラムで争っていて雰囲気は悪かったが、ここはそれ以上に悪かった。

歩いていると、イヴァナという女性が話しかけてきた。いきなり、話しかけられてびっくりした。インドやトルコじゃあるまいし、なんでヨーロッパのしかもこんな暗い雰囲気の国で話しかけてくる人がいるんだろう?と不思議になった。

とりあえずもう何日もろくに人と話をしていなかったし、気分も暗くなっていたのでとりあえず一緒にいることにした。彼女はガイドをしてくれたり、ご飯をおごってくれたりと 親切にしてくれた。だけどなぜか「今日は私の家に泊まっていけ」と誘われる。あまりにしつこく誘ってくるため、だんだんとイライラしてきた。すでにザグレブ行きのチケットは取ってある。せっかく親切にしてくれてるのだから泊まっても良かったけど、早くイタリアに行きたかったし、何よりもさすがに今日初めてあった人のの家に泊まるのにはリスクを感じた。

イヴァナの誘いを振り切り、夜行バスでクロアチアに向かった。体力的にも、精神的にも全部嫌になってる。早くイタリアに行きたい。。。。

(後から知ったけどイヴァナはサラエボ名物の痴女ということでネットでかなり有名でした。あのまま泊まってたら絶対、変なことされたわ。。。。)

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