大学生バックパッカーの東南アジア旅行記(ラオス編)

大学生バックパッカーの東南アジア旅行記(ラオス編)

〜・ラオス・「何もない」がある〜 2006年2月、3月

中国に入国拒否をされてしまったのでバンコクに戻り作戦を練り直した。とりあえずラオスに行こうと思ったがビエンチャン経由でベトナム・カンボジアは日数的にも回り切れそうもない。

ということでタイのムクダハーンからラオスのサワンナケートに向かうことにした。これならばベトナムにもスムーズに入国でき日数的にも間に合うと思われる。

バスで3時間くらいでムクダハーンに到着した。バンコクにいたときはテンパりすぎてて気づかなかったけれど、タイの田舎町は日本の田舎町に似ている気がする。どこか懐かしい感じがして落ち着く。やっぱり同じアジアだ。フィリピンはスペインの影響がかなり街にも色濃く出ていたしインドにいたっては日本とはまったく違う国であったが、タイは日本と同じ仏教国・そして欧米に植民地化されなかった東南アジア唯一の国である。日本と同じく国王もいる。そういう意味では日本と似ているのも当たり前なのかもしれない。

ムクダハーンからメコン川を渡りラオスへ入国した。船で入国するのはなんとも趣があって素敵だった。川の向こうが違う国というのは不思議な感じがする。

メコン川

ラオス側に入り、ビザの手続きをした。ラオスは入国するのにビザがいるが、インドやイランと違い国境や空港で取得できるという特殊なケースだ。手続きは簡単だった。書類を書いて申請して待つだけ、後は勝手にビザがパスポートに貼られついでに入国スタンプも押される。

サワンナケートに行き宿を取った。なんて静かな街なんだろう?タイから来たから余計に感じる。静かでのんびりしていてゆったりしていて、田舎ということばがよく似合う。人も純粋。タイやインドと違って特に話しかけてくることはないけれど、食堂などのおばちゃんやお姉ちゃんの顔をみると純粋さが伝わってくる。貧困の国のイメージがあったけれどそんなことはない、家族でよりそって自給自足に近いような暮らしをしている感じがする。むしろタイのほうがホームレスがたくさんいて貧困国のような感じがした。

チャムパーサックの遺跡へも行ったがたいしたことはなかった。ラオスはそういう観光ではないところによさがある。ラオスには何もない。サワンナケートはある程度大きい街であるはずなのに本当に何もない。川と畑と田んぼと家しかない。観光するところなど何一つない。それでもラオスは最高だ。ここで自転車でものりながらゆっくりと散歩して何日も過ごしたい。時間の関係で許されなかったけど、もう一度来たい。この国は何もないけれど「何もない」がある国だ。

メコン川

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