大学生バックパッカーのアメリカ旅行記(ニューヨーク編)

大学生バックパッカーのアメリカ旅行記(ニューヨーク編)

〜ニューヨーク・マンハッタン〜 2004年3月

I like the island Manhattan. Smoke on your pipe,And put that in!

ニューヨークのバスターミナルに到着した時、このフレーズが頭に流れてきた。ウエストサイドストーリーの中でのアニータのフレーズ、サークルの活動で劇をやったときにの思い出が強く残っている。あのウエストサイドストーリーの中に出てくるマンハッタンに今、立っている。映画の世界に来たような感じがした。

アメリカに来る前、このニューヨークを一番楽しみにしていた。ニューヨーク・マンハッタン、自由の女神くらいしかイメージがなかったけれど、ここにくれば何かがあると自分の心に確信を持っていた。

ガイドブックに「マンハッタンにどういう建物があるとかどういう観光地があるとかではなく、あなたのその健全な体と健全な目でマンハッタンそのものを見て欲しい」というようなことが書かれていた。その通りだと思った。この目で世界の経済・文化の中心をしっかり見ようと決意した。

マンハッタンは中央にセントラルパークがありそれを囲むように各エリアに分かれている。大きく分けると北側がハーレム、北東がアッパーイーストサイド、北西がアッパーウエストサイド、真ん中の東側がミッドタウンイーストサイド、真ん中の西側がミッドタウンウエストサイドである。ウエストサイドストーリーもこのニューヨークのウエストサイドでの物語なのだろう。

ニューヨークには数え切れないほど見る場所がある。これまで見てきたアメリカの街の中でどこよりも観光に日数を費やせる場所だと思う。帰国日まであと5日、おそらくガイドブックを頼りに全部見ていたら間に合わないだろう。それだったら自分の行きたいところを時間の許す限り沢山見て周ろうと決めた。

北側のハーレムへ行ってみた。ハーレムは黒人街である。治安が悪いといわれているが実際に歩いてみるとそうでもない。それよりも本当に黒人しかいないという印象が強かった。何処に行っても黒人黒人黒人・・こんな光景を実際に見る機会などそうそうない。ニセモノのブランド品を路上で売って警察ともめている黒人、家族で買い物をしている黒人、とにかく黒人だらけで新鮮だった。

ここでたまたま入った建物でゴスペルのコンサートをやっていた。ゴスペルは確か黒人の音楽。黒人の魂がこもっているのだろう。音楽そのものよりもそれを聞いて感極まって泣いている人、大声で叫んでいる観客、この一体感を肌で感じて身震いがする思いだった。

グランドゼロはすでに復興を遂げている印象を受けた。3年前の同時多発テロが起こり、このビルは崩れ去った。行ってみるとここにあのビルがあったということすら信じられないくらいにただの更地であり、モニュメントのような所に献花がなされている。その更地に今後またビルがたつのだろう。基礎工事をしている人たちの姿も見える。あのテロで亡くなった人に祈りを捧げ、すみやかに帰った。

その他にも国連本部・メトロポリタン美術館・セントラルパーク・5番街・タイムズスクウェア、、、どれもこれもアメリカを代表するような場所ばかりである。ニューヨークはいるだけで楽しい。ロサンゼルスと同じように特別に歴史的な建物があるわけではない、この旅行で友達がいるわけでもない、予算の関係で美味しい物を食べたりミュージカルを見たりしているわけでもない、それでもニューヨークにいるだけで、この街を歩いているだけで胸がわくわくし、テンションがあがる。

最後の日になり、自由の女神へ行った。残念ながら時間の関係でリバティ島に入ることは出来なかったけれど、船でマンハッタン島から別の島へ移動したときに自由の女神を見た。これを見たとき、この旅行最後にしてアメリカに来て本当によかったと思った。

そしてすべての旅行日程を終え、JFK国際空港から日本へ帰った。3週間も彼女とあってなかったな。さぁーて彼女と遊ぶかな。

アメリカ編・完

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